タスクシュートのその日に現れるリピートタスクは「メニュー」ではなく「オーダー」

『日本で一番悪い奴ら』(2016年公開)という映画があります。

その序盤のシーンで「努力目標」というタイトルで罪状別点数一覧が出てきます。

たとえば、以下のような罪状です(いくつかピックアップ)。

  • 殺人:18点
  • 自殺関与及び同意殺人:15点
  • 未遂:10点
  • 傷害致死:18点
  • 脅迫:8点
  • 強要:7点
  • 拳銃等の輸入:10点
  • 拳銃等の所持:9点
  • 詐欺:5点
  • 恐喝:4点
  • 覚醒剤1キログラム以上の所持:10点
  • 覚醒剤20グラム以上の所持:7点
  • 覚醒剤5グラム以上の所持:5点
  • 覚醒剤3グラム以上の所持:3点
  • 覚醒剤1グラム以上の所持:1点

本作は一人の正義感に燃える刑事が、少しずつ悪徳刑事に染まっていく過程を描いた作品で、上記の一覧は署内の壁に掲示されています。

この一覧が映るシーンにはそれなりの尺が割かれており、上から下までゆっくりとなめるように見せてくれます(実際に測ってみると11秒間)。

この一覧は、言ってみれば刑事にとっての「メニュー表」であり、より多くの点数を稼ぎたければ、おのずと小さな犯罪より大きな犯罪を追いかけるようになります。

一方、毎日タスクシュートに現れるデイリーリストのほとんどはリピートタスクですが、その日に現れている限りはその日に実行すると自分で決めたことであり、自分にとっての「オーダー表」と言えます。

この、メニュー表とオーダー表という2つの視点で仕事を見直してみると、見えてくることがあります。

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