「これを毎日やろう」と心に決めて「これ」に取り組むとき、ほかに何もやることがなければ毎日続けるのは実に簡単です。
それしかやることがないのですから、やり忘れようがないからです。
とはいえ「ほかに何もやることがない」ような状況はあり得ず、人は生きている限りは常に頭では把握しきれないくらい多くの「やること」を抱えているでしょう。
頭で把握しきれないとなれば、何らかの方法で頭の外に書き出すことで、把握に努めます。
問題は、頭の外に書き出した場合は一定頻度で参照しておかないと、結局は把握できなくなることです。
頭で把握できなくなったり、頭の外に書き出しても参照しきれなくなったりしたとき、次のいずれかの対応をとることになります。
- 適時に思い出せる(参照できる)ように仕組みを徹底的にチューニングする
- そのときに思い出せなかった(参照しきれなかった)ものは重要ではない、と割り切る
前者はその日にやろうと決めたタスクをもれなくやりきろうというスタンス。
一方、後者はその日にやろうと決めたタスクのうち一部のみを重点的にやりきろうというスタンスです。
この2つは両極端であり、どこかのポイントに妥協点を見つけることになるでしょう。
両極のどちらか一方ではなく、その間のどこかに自分なりに落ち着けるポイントがある、ということです。
このポイントを見つけるための指針について考えてみます。