タスクシュートの基本的な考え方の1つに、
- 記憶に頼らず記録に任せる
があります。
人が何かを意識して記憶しようとするのは、これを後から活用したい・活用できる、という期待や確信があるからでしょう。
同様に、記録についても、後から活用したい・活用できる、という期待や確信があるはずです。
そうであるなら、「記録を取る」ことに加えて、「取った記録を読み返す」こともセットにして習慣化したほうが定着しやすくなります。
言い換えれば、記録を取るばかりでこれを読み返さないのはもったいない、ということになります。
当たり前のことではありますが、読み返してみて初めて、その記録が活かせるからです。
読み返すことで、改めて自身の行動を振り返ることができます。
そこに改善の余地が見つかれば、しめたもの。
- 実行 → 記録 → 評価 → 改善 → 次の実行
というサイクルが生まれます。
PDCAという考え方がありますが、タスクシュートの場合は、DLCAでしょう。
- PDCA:Plan(計画) → Do(実行) → Check(評価) → Act(改善)
- DLCA:Do(実行) → Log(記録) → Check(評価) → Act(改善)
計画がない代わりに実行後の記録があり、これが評価(読み返し)のインプットになっています。
タスクシュートは記録が計画になるという考え方であり、記録と表裏一体の関係にあるため、計画は単体としてはこのサイクルの中には登場しないわけです。
記録を取ることをくり返すだけでは記録は習慣として定着しない。
「記録を取る」に加えて「取った記録を振り返る」をセットで回して初めて定着する。
「認知」することで記録が自分のものになる。— しごたの/大橋 悦夫 (@shigotano) August 6, 2020