期限のないリストを忘れないようにするために・その1

『全面改訂版はじめてのGTDストレスフリーの整理術』に以下のような解説があります。

私の提唱するとおりに整理システムを構築できたなら、あとはそのシステムを維持していくための確認作業が必要だ。確認する頻度がいちばん高いのは、特定の日にやるべき行動が書かれたカレンダーだろう。いつ何をやらなければならないかを把握できていると、臨機応変な対応がしやすくなる。

会議、電話連絡、その日が期限の報告書の作成など、カレンダーに記入されている行動が完了したら、ほかにやらねばならないことは何かを確認する習慣をつけておくとよい。

たいていの場合、「次にとるべき行動リスト」を次に見ることになる。このリストには、1日の中で時間がとれたらすべきことが書かれている。随時確認して更新していこう。

「プロジェクトリスト」「連絡待ちリスト」「いつかやる/多分やるリスト」は、忘れない程度の頻度で確認し、更新していけばよい。

この整理システムから以下のようなリスト群が出力されていきます。

  • A.次にとるべき行動リスト
  • B.プロジェクトリスト
  • C.連絡待ちリスト
  • D.いつかやる/多分やるリスト

このうち、A~Cについては前回の記事でまとめました。

GTDの5つのステップとタスクシュート・その10

GTDの5つのステップの最後の2ステップ(以下)です。

  • 4.行動の選択肢を「更新する」
  • 5.何をするべきかを「選択する」

この2ステップにより、「選択」した行動に対して「これだ!」という確信を持って取り組めるようになります。

では、Dの「いつかやる/多分やるリスト」についてはどのようにケアすればいいか。

「前景化」しやすいA~Cと比べると、Dは相対的に「背景化」しやすいリストのため、目が行き届かなくなりがちです。

もちろん、だからこそA~Cに注意を集中できるわけですが、それによって放置されたDはしばしば手が着けられなくなるほど肥大化してしまいます。

そこで、今回はDにあたるリストをどのように管理すればいいかについて考えてみます。

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