やってみて、うまくいったら次の展開を考える?

「小さく始めて大きく育てる」という考え方があります。

最終的なゴールが思い描けていたとしても、いきなりそのゴールに到達することが難しければ、まずはそのゴールに近づくための最初の一歩から始める、というアプローチです。

ここには次のような意図があるでしょう。

  • 最初の一歩を「打診」とみなし、二歩目以降を踏み出す判断材料を収集する

いきなり「本腰」を入れるのではなく、まずは様子見のために注意深く第一歩目を踏み出すわけです。

一歩目を踏み出したところで、

  • 「これならうまくいきそうだ」という感触が得られたら、二歩目を踏み出す。
  • 「ちょっと難しいかもしれない」と感じたら、撤退する。

といういずれかの判断を、より確度高く下すことができます。

ゴールはあくまでも絵に描いた餅なので、どんなに時間をかけてシミュレーションを重ねたとしても、そこから得られるのは2Dの「仮説」に過ぎません。

一方、たとえわずか一歩であっても実際にやってみることで3Dの「実感」が得られます。

実際にやってみたら実感が得られるのは実に当たり前のことではありますが、その実感を得るための「最初の一歩」をいかに早く繰り出せるか、言ってみれば「最初の一歩をデザインする能力」はどうしたら身につけ、そして高められるのか。

この能力があれば、「小さく始めて大きく育てる」の展開をよりスピーディーに行うことができるはずです。

逆に、この能力が低い(あるいは無い)と、シミュレーションを重ねるばかりでいっこうに着手ができず、いつまでたっても「大きく育てる」フェーズに進むことができません。

ということで「最初の一歩をデザインする能力」の身につけ方と高め方について考えてみます。

ヒントは映像作品にあります。

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