前回の記事の続きです。
「いずれやる」としたものが「進行中」に切り替わったとき、そこに一定のストレスがかかります。
例えば、しばらく通っていない歯医者に行こうと思いつつ、しかし現時点で特に痛みがあるわけではない場合は、なかなか優先度は上がらないでしょう。
ステータスとしては「いつかやる」と「いずれやる」の間を漂う状態です。
それが、何らかのきっかけで「いずれやる」と決めた場合、具体的なタスクとして「歯医者の予約」がタスクリスト上に現れることになります。
実際に、このタスクをリストに追加できたとき、歯医者に行くことは「進行中」に切り替わります。
それでもまだ油断はできません。
タスクリストに乗せたからといって実行できるとは限らないからです。
- いまは仕事が落ち着かないから、余裕ができてからにしよう
という体の良い言い訳で先送りをしてしまうかもしれません。
もし、歯医者に行って何らかの治療が必要な箇所が見つかると、その後もしばらく通うことになるでしょう。
行かなければ通う必要はありません。
つまり、「シュレーディンガーの歯医者」です。
仕事が落ち着かない状況で、さらに歯医者に通うことになったらさらに時間がなくなる。
そんな不安があるがゆえに「歯医者の予約」を先送りしたくなるのです。
ただ、ここに取りかかるための重要なヒントがあります。
同じ現象をどう捉えるかで、取りかかるための後押しが得られることもあれば、先送りを加速させてしまうこともある。
では、どう捉えれば取りかかるための後押しが得られるのか。
これについて考えてみます。