「時間が増える」とはどういうことか?

タスクシュートを使い続けることで「時間が増える」という感覚が持てるようになった、という感想をときどき見かけることがあります。

当然、1日は24時間しかないので、これが25時間とか26時間に増えるわけではありません。

本人の時間感覚が変わることで、同じ24時間であっても以前よりも長く感じられることがあるのです。

それは、以前よりもたくさんのことができるようになった、という形で認識されることが多いと思います。

さらに、使った時間に対する感覚も鋭くなります。

自分の時間の使い方を把握する

たとえば、僕自身は何か一つの仕事を始める際は、タスクシュートの開始ボタンを押し、その仕事を終えたら終了ボタンを押します。

このとき、その仕事にどれくらいの時間がかかったのかは何となく予想がついています。

「15分くらいかな…さすがに20分まではいってないはず」といった予想です。

その上で、実際にタスクシュートに記録された実績時間を確認すると、だいたい予想と同じか、1~2分程度のズレで済んでいます。

おそらく、プロの長距離ランナーは走りながら「今日のペース1kmあたり5分超えているな」といったことを把握しているはずです。

アマチュアランナーの僕自身でさえ把握できるくらいなので、プロのランナーはもっと精緻に感知できているでしょう。

計測機器を使わなくても走りながら現在のペースがわかり、そのときどきで適正なペースに調整する機構が備わっているのだと思います。

このあたりはサーモスタットのような仕組みに似ているかもしれません。

ひるがえって、仕事においても「今の自分の時間の使い方」が把握できていれば、「ちょっと時間をかけ過ぎているかもしれない」という警告信号を自ら発して、あるいは体内で不随意にそのような警告信号が発せられて、自然とスピードを緩めたり、一時停止したりといったことができるはずです。

一定時間以上連続して同じ仕事に取り組んでいると、単位時間あたりの作業消化量が少なくなる、つまり「燃費」が悪くなることが体感的に把握できているために、エンジンの回転数を下げることでクールダウンしようとするわけです。

「時間が増える」を実現するために

このような「制御」ができるようになるためには、時間の認識を変える必要があると思います。

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