これまでの2回の記事で終了予定時刻について考えてきました。
この2つの記事を踏まえて、改めて終了予定時刻というもの捉え直すなら、
- 現時点における時間の需要を把握し、これを適切なレベルに調整するための指標
ということになるのではないか、と考えています。
終了予定時刻の算出式は、
- 現在時刻+残りの全タスクの見積もり時間の合計
なので、予定外のタスクを追加するとそのぶんだけ延長されます。
「時間の残高」という供給は減っていく一方なのに、その需要は増していく。
言ってみれば、時間の“インフレ”が起こることになります。
時間の価値がどんどん上がり、“時間市場”は活況を呈することになります。
景気が良い状態、とも言えるでしょう。
さばききれないほどの注文が殺到して、嬉しい悲鳴を上げている状態です。
当然、対応する側としてはモチベーションも爆上げでしょう。
一方、インフレがあるならデフレもあるはずです。
供給である時間に対して、需要である「やること」が少ない状態。
時間はあり余るほどあるのに、注文が入らないので「小人閑居して不善をなす」ではありませんが、無為に時間を浪費することになりがちです。
当然、モチベーションも上がりません。
まぁ、時間管理においてはデフレはほとんど起こることはないので、注目すべきはやはりインフレ。
今回はこの時間のインフレ問題とその対策について考えてみます。