タスクシュートのセクションの位置づけと役割

タスクシュートは一日を複数のセクション(時間帯)に分けて、一日という時間を管理します。

どのように分けるのかに正解はなく、ご自身のライフ&ワークスタイルにフィットする形で切り分けるのがおすすめです。

今回は改めてこのセクションについてその位置づけと役割を確認しつつ、

参考事例として現在の大橋のセクション設定をご紹介します。

セクションは「ラウンド」と考える

ゲームやボクシングに「ラウンド」という概念があります。

そのままでは長すぎて扱いづらいものを区切るための単位です。

ゲームの場合は「ラウンド」のほかに「ステージ」や「ワールド1-1,1-2,…」などさまざまな呼び方がありますが、いずれも「クリア」という区切りが明確に存在します(ただし、ゲームによってはシームレスに進行するものもあります)。

タスクシュートのセクションもまた、一日という長すぎる時間を区切ることで扱いやすくするためのものです。

ゲームのラウンドと同様、タスクシュートのセクションにも「クリア」という区切りがあります。

セクションが終わるたびに、一息つけるのです。

もちろん、セクションをまたいで作業や会議が続く場合もあるため、必ずしもセクションの区切れ目通りに区切れるわけではありません。

それでも「自分は今この辺りに居る」という一日における“現在地”を把握する上でもセクションは役に立ちます。

僕自身、ランニングを習慣にしており、毎回ほぼ同じコース・距離を走るため、自然とコースをいくつかのセクションに分けて把握しています。

  • このセクションでこのペースだとトータルで30分を超えそう…
  • やはりこのセクションに来るとペースが落ちる…
  • ここが最後のセクションだから走り抜こう!

などと、見通しをつける、自分のコンディションを確認する、ラストスパートをかけるタイミングを図る、うえでの指標になっています。

タスクシュートのセクションにも似た効用があります。

  • このセクションでまだこのルーチンが終わっていないとなると、夕方の提出は厳しいかも…
  • やはりこのセクションに来るとペースが落ちる…
  • ここが最後のセクションだから走り抜こう!

ランニングとほとんど変わりませんが、時間を区切ることで気持ちが切り替えやすくなります。

セクションの変わり目でいったん立ち止まり、タスクの消化状況を確認しつつ、後続のタスクの並び順を整えたり、一部のタスクを明日以降に送ったり、といった調整を行います。

マラソンレースにおける、給水所のようなイメージです。

こまめに給水することで、バテずに走り続けることができます。

タスクシュートもセクションの変わり目ごとに調整を行うことで、その時点で発生している遅れに対処することができます。

手が着けられなくなる前に手を打てるのです。

  • がんばれば終わらせることができそう

ということで、あるタスクを見積もり時間を大幅に超えて続行すると、当然後続のタスクの着手が遅れることになります。

セクションの変わり目で調整を行うことを習慣にしておくことで、勢いに任せて時間を使いすぎてしまう失敗を未然に防ぐことができます。

セクションごとに過ごし方を決めておく

以下は、僕自身の現在のセクション設定です。

関連記事