「ふと気になったことがあれば、いったんメモしておき、時間ができたときに改めて検討する」
という“課題”があるとき、次の3つの能力が必要になります。
- 1.気になることに気づく能力
- 2.適切に言語化して記録に残す能力
- 3.残した記録を整理し、そこから次にとるべき行動を抽出する能力
この3つの能力の共通点は、「変換」です。
1であれば、ある情報を目にして「あ、これはアレに活かせるのではないか?」と気づくとき、目にした情報を「アレに活かす」ために何らかの形に変換しています。
2であれば、1でキャッチした発見を言葉に変換しています。
3であれば、記録を行動に変換しています。
つまり、上記の能力はいずれも“変換能力”と言えるでしょう。
これら3つの能力は上から順に難易度が上がっていきます。
1の「気づく能力」は改めて鍛えようとしなくても、すぐには困らないはずです。
仕事をしているとき、人と話をしているとき、本を読んでいるとき、はもちろん、特に何もしていないときでもアイデアは次々と思い浮かびます。
むしろそれを止める方が難しいでしょう。
ここで必要なのは2の「記録に残す能力」。
思い浮かんだアイデアを忘れないうちに、形を損うことなく記録に残すことができれば、後から役立てることができます。
とはいえ、役立てるためには、必要に応じて最適な記録を引き出し、ふさわしい役割を割り当てる必要があります。
これが3の「残した記録を整理し、そこから次にとるべき行動を抽出する能力」です。
タスクシュートに取り組むことで、おのずと1と2の能力は鍛えられることになります。
でも、3についてはタスクシュートの手には余ります。
代わりに僕が使っているツールはEvernoteです。
Evernoteは記録ツールですが、そのままでは記録を残す役割しかありません。
残した記録を活用するには、次の2つの働きかけが必要です。
- 1.読み返す
- 2.手を加える
僕にとっての1は、これまでにも繰り返しご紹介してきた「Evernote前日振り返り」という、文字通り前日の記録を振り返る習慣が該当します。
一方2については、「Upcomingレビュー」という習慣が該当します。
この習慣を続けることで、「残した記録を整理し、そこから次にとるべき行動を抽出する能力」を鍛えることができていると実感しています。
今回はこの「Upcomingレビュー」についてご紹介します。
僕はEvernoteを使っていますが、同じような操作ができるなら、別のツールでも行えるはずです。