先送りと罪悪感について考える

これは、人によっては「えっ、そんなことを気にしているの?」案件かもしれません。

前提は以下です。

  • 誰しも特定のポイントを突かれると、途端に動けなくなってしまう、まさに「弱点」を持っている
  • その場所は人によって異なる

その日にやるべきことを明確にし、それぞれについて見積もり時間を設定し、取りかかる順番に並び替え、「さぁ、あとは一番上から取りかかるだけ」という状態になっていたとしても、「弱点」を突かれると、そこからヨロヨロと“漂流”を始めてしまう。

どういうときに「弱点」を突かれるか、というと、

  • 1.目の前の仕事に向き合おうとした刹那、「自分は何歳までこの仕事を続けるのだろうか?」という唐突な問いに道を阻まれたとき
  • 2.不意に、目の前の仕事とは直接関係のない、しかし個人的には緊急度の高い案件のことを思い出したとき

などです。

1は、いわゆる「レイヤーの高い課題」であり、確かにそれを言われると目の前の仕事をやっているどころではない、という気持ちになり、心が浮遊を始めます。

とはいえ、こちらは比較的かんたんに対処できます。

問題は2です。

1と一部重なる部分もあるのですが、大きな違いはそこに「罪悪感」が伴うこと。

気持ちの上では目の前の仕事に全力集中したいところなのに、不意に「個人的には緊急度の高い案件」のことを思い出し、それをさしおいて別の仕事に取り組まんとしている自分に「罪悪感」を抱くのです。

かと言って、目の前の仕事も緊急度は低くはないわけですから、これをさしおくことにも一定の「罪悪感」が伴います。

すなわち、事態は2つの異なる罪悪感の代理戦争の様相を呈してくるわけです。

冒頭に書いた「弱点」とは、どんなときに、どんなことに対して罪悪感を抱くかという「痛点」のようなものです。

ある人にとってはどうということのない、すなわち罪悪感など抱きようのない問題が、別の人にとっては避けがたく罪悪感にすっぽり包まれるような問題であることがあるのです。

ということで、改めて以下2つについて考えてみます。

  • 1.目の前の仕事に向き合おうとした刹那、「自分は何歳までこの仕事を続けるのだろうか?」という唐突な問いに道を阻まれたとき
  • 2.不意に、目の前の仕事とは直接関係のない、しかし個人的には緊急度の高い案件のことを思い出したとき

関連記事