終わらせなくてもいいから、とにかく着手しさえすればいい。
確かにもっともなアドバイスであり、これで取りかかれるようになる方もいるでしょう。
一方で、それでもやっぱり手が着けられない、という方もまたいるはずです。
ここで思い出すのは、1985年公開の映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のワンシーンです。
30年前の1955年にタイムスリップしたマーティーは当時大学生だった父のジョージと学食で出会います。
- ジョージ:SF小説を書いているんだ。宇宙からの訪問者とか…
- マーティー:そんな才能があったなんて知らなかった!
- ジョージ:だめだよ、誰にも見せたことないんだ。もし才能がないと言われたら? 君には分からない不安だ
ジョージは自分が書いているSF小説を公開することに強い抵抗を感じています。
現代に置き換えれば、なかなかブログを始めらずにくすぶっている状態に通じるでしょう。
このようなとき「とにかく着手しさえすればいいんだよ」というアドバイスはあまり効果がありません。
ひとたび公開したら最後、自分の「作品」が人に知られるところとなり、そこで値踏みされることになる。
その着手が取り返しのつかない事態を招いてしまいうるからです。
「中途半端な状態で出すわけにはいかない」ということで、おいそれと公開するわけにはいかず、不安と対峙し続けることになります。
ジョージは、少なくとも書くことに対する情熱があるだけましです。
ブログを公開することに対する抵抗が強すぎる人にとっては書くことも重荷に感じてしまい、そこで心が折れてしまうかもしれません。
この不安を克服するにはどうすればいいか?