タスクシュートの特徴的な要素の1つに「終了予定時刻」があります。
残っている全てのタスクを見積もり時間どおりに終えたとしたら何時になるかが分かる、というもの。
正確な終了予定時刻を知るには、次の3つの条件を満たしている必要があります。
- その日に予定しているすべてのタスクをタスクシュートにもれなくリストアップしている
- すべてのタスクに過不足のない見積もり時間を設定している
- 朝起きてから現時点までの実行済みのタスクについて、実績記録が完了している
たとえば、現在の時刻が11:22の場合、朝起きてから11:22までの間に実行したタスクについて、タスクシュートにそれぞれの開始・終了時刻の入力が完了している場合に限り、その時点におけるその日の正確な終了予定時刻が得られる、ということです。
これは、お金でいえば家計簿の残高と財布の現金の残高が一致している状態と言えるでしょう。
お金の場合は使わない限りは、いったん一致した残高が狂うことはありません。
一方、時間の場合は何もしなくても時間の経過とともに勝手に減っていくので、ある時点の「時間の残高」(=その日に使える残り時間)は刻々と減っていくことになります。
タスクシュートにおいて、この「時間の残高」はより直感的に把握できるように「終了予定時刻」に“変換”して表示されます。
終了予定時刻の算出式は、
- 現在時刻+残りの全タスクの見積もり時間の合計
なので、予定外のタスクを追加するとそのぶんだけ延長されます。
「時間の残高」という供給は減っていく一方なのに、その需要は増していく。
供給が限られている以上、一定以上の需要増に対しては手を打つ必要があります。
何をシグナルにして、どのように手を打てばいいか?
今回はこの問題について考えてみます。