前回の記事の続きです。
「Twitterブックマーク処理」という毎日くり返すリピートタスクが実際には滞りがちであることに着目し、その原因と対策について考えてみました。
このタスクに限らず、似たような属性を持つものであれば同じ対策が効くはずです。
すなわち
- 1.本来はその場で即座に処理した方がいい
- 2.やむを得ない場合は、後でまとめて処理することもできる
- 3.後回しにした分量が一定数を超えると手が着けられなくなる
という3つの特徴を持つタスクです。
このリストを改めて見返してみると、ステップ1の「その場で即座に処理」さえできれば、ステップ2以降は考慮しなくても済むことに気づきます。
つまり、ブックマーク機能という「後でまとめて処理する」ための便利な手段がむしろ不都合を生み出しているとも言えるわけです。
そうであれば、ブックマーク機能はいっさい使わないようにすると決めれば、必然的に「その場で即座に処理」するしかなくなり、望ましい未来が開けそうです。
これは「クレジットカードは際限なく使ってしまうので、いっさい使わないようにする」という指針に似ています。
代わりに相対的に不便な「現金払い」に徹することで、「お金を使い過ぎる」問題は考慮しなくても済むようになります。
ただ、クレジットカードもブックマークもうまく使えば処理能力の上限を引き上げることができます。
クレジットカードは支払い能力の上限を、ブックマークは記憶力の上限を、です。
ではどのようなときに上限を引き上げればいいか。
その前にまず、そもそも人はなぜ
- その場で即座に処理する
ことができないのか。
まずはこれについて考えてみます。