この動画は、2017年12月に開催されたワークショップ「タスクカフェ」の内容を収録したものの一部です。
テーマは「タスクシュート入門IV:先読み力を高めるための時間記録の残し方」。
タスクシュート方式のタスク管理の基本についてのレクチャーシリーズ。
第4回目(最終回)のテーマは「先読み力を高めるための時間記録の残し方」です。
「記憶」というものは実に便利であると同時に、実に頼りないものです。すべてを覚えておくことは難しく、たとえ覚えておくことができたとしても、必要なときに必要な情報を瞬時に引き出すのはほぼ不可能でしょう。
おかしな言い方になりますが、記憶したことすら記憶に残っていないことなど、どだい引き出すことなどできるはずがないわけです。
そうなると、当然頼ることになるのは「記録」です。
覚えきれないくらいの大量の情報や後から確実に思い出したい情報は「記憶」しようとせずに「記録」に残す。
では、何をどれくらい記録に残せばいいか?
仕事を進める上で重要となる情報は、
●どんな仕事にどれぐらいの時間がかかったのか?
●その仕事を完了させるまでにどんなステップを踏んだのか?
●そのときに参照した資料は何で、どのように活用したのか?
●最終成果物に仕上げるときに注意したことは何か?
といったものです。
このうち、かかった時間については意識的に記録に残そうとしない限り、あいまいになりがちです。
かかった時間を正確に記録に残すには「何時に始めて何時に終えたのか」に注目することになります。
上記以外の情報については、その仕事に取り組んでいるときの自分にとっては当たり前のことばかりでしょう。
でも、時間がたつとすっかり記憶から抜け落ちてしまい、ふたたび似たような仕事をする際に困ることになります。正確な記録が残っていれば、過去問に習熟した受験生のように、難問であってもたちまち解いてしまえるでしょう。
記録をもとに素早く計画を立てることができる、すなわち先読み力がアップすることになります。
とはいえ、あらゆることを「記録」に残すことはできません。
そこで、何をどれくらいの詳しさで記録に残せばいいか、そして記録にかける時間を最小化するにはどうすればいいかについて、実例をまじえて解説しています。