タスクの「積載率」を考える

積載率という言葉があります。

トラックなどの輸送車両が最大積載量に対して、実際にどれだけの荷物を積載しているかを示す指標です。

  • 積載率=(実際の積載量 ÷ 最大積載量)×100

政府の目標である50%に対して、現状は40%。

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輸送効率を上げるには100%に近い方が良いのではないかと思ったのですが、各所で積み下ろしがあるため、常に100%にするのは難しいようです。

確かに、積載率100%では新たな荷物を受け入れることができませんし、かと言って空きがありすぎる(=積載率が低すぎる)と、輸送効率が下がってしまいます。

目標が50%というのは、常に50%埋まっている(=50%の空きがある)場合だけでなく、行きは100%で帰りは0%である場合も含まれます。

積載効率の最適化で物流業務を変える!積載率の計算方法と改善策を解説-物流改善・梱包材のことなら|株式会社トヨコン

積み下ろしのたびに変動するはずですから、50%という目標は平均値ということになります。

なぜ積載率の話をしているかというと、この考え方はタスクシュートにも応用できるのではないかと感じているからです。

一日あたりのタスクの積載率、すなわち稼動可能時間に対してどれだけのタスクを「積む」か。

タスクシュートは常にその日の終了予定時刻が表示されます。

  • 終了予定時刻=現在時刻+その日の未完了タスクの見積もり時間の合計

終了予定時刻が算出できるなら、積載率も算出できるでしょう。

  • タスクの積載率=その日の未完了タスクの見積もり時間の合計 ÷ その日の稼動可能時間

この積載率はどれぐらいが「適正」なのでしょうか。

これについて考えてみます。

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