前回の記事の続きです。
引き続きこのCM動画の話です。
冒頭の3分26秒の「CM本編」の後に、そのメイキングムービーが続くという二部構成。
一般的なテレビCMは15秒あるいは30秒といった既定の尺に合わせて短く編集されています。
そんな「断片」であっても、これを見ることで「おそらくこういう全体があってのこの15秒なのだろうな」と人は解釈します。
編集によってカットされた部分を自然と補うことができるのです。
上記の動画における冒頭の3分26秒はまさに「こういう全体」です。
僕自身は3分26秒の「CM本編」を先に見ているので、今後15秒あるいは30秒といった「ショートバージョン」を見たとしても、カットされている部分を脳内で容易に補完することができるでしょう。
これは、ある映画を観終えた人が、その後に同作の予告編を見たときに「あぁ、これはあのシーンだな」とすぐに気づけると同時に、その前後にどんなシーンがあったのかを思い出せるときの様子に似ています。
一方、まだ観ていない人は、予告編の映像のみをもとに想像することになるため、誤った全体像を思い描いてしまうかもしれません。
そんな「誤解」をしたまま映画館に足を運ぶと「思ってたのと違った」(良い場合もあれば良くない場合もある)ということになります。
これはやむを得ないことです。