タスクシュートは「毎日少しずつ進める」方式を推しています。
「毎日」は大変ですが「少しずつ」なら無理なく一日の中に差し込むことができ、結果として実行確率が高まるからです。
さらに、締切間際になって慌てずに済むというメリットもついてきます。
こうしたメリットのことを十分に承知していてもなお、この「毎日少しずつ進める」は定着させるのが難しい。
これはなぜなのかを考えてみました。
まず考えられるのは、「毎日少しずつ進める」方式は、
- その場で実感できる「リターン」が少ないから
ではないでしょうか。
たとえば、「毎日5分だけ英語の勉強をする」というリピートタスクを作ったとき、最初は続くかも知れません。
でも、続けるうちに「今日はその5分も惜しい」という日がやってきて、「明日に今日の分も含めて10分やるから、今日はスキップしたい」という衝動が生じます。
これは、続けるうちに「これくらいなら2日分まとめてやってもこなせるな」という自信がついてしまうからでしょう
悪いことではないのですが、この自信は慢心であり、これが心にスキを作り出します。
5分も10分もたいした違いはないのですが、数字としては2倍です。
それでも、5分も10分も同じと解釈してしまい、「それなら15分でも同じようなもの」とさらに慢心してしまいます。
こうして、気づいたら到底やりきれない分量の“負債”を抱えてしまうことになるわけです。
「毎日少しずつ進める」のリターンを強化する
これを防ぐうえでは、次の3つが重要だと僕は考えています。