前回の続きです。
タスク管理ツールは思いついたアイデア(=タスクの素)を一時的に退避させておく場所である、という話を書きました。
なぜ一時的に退避させておくのかというと、思いついたその場では実行が難しいからです。
思いついたらその場で即座に実行できれば済むのが理想ですが、現実にはそれが難しい。
そこで、忘れないうちにいったん頭の外にある安全な場所に一時的に逃がすわけです。
ここで問題になるのが「一時的に」という言葉。
逃がすときには一時的な退避の「つもり」だったのです。
ちょうど、「今は手持ちの現金がないから一時的のつもりでツケ払い」をするようなものです。
すぐに回収すれば問題はありませんが、回収しないうちに次の退避、さらにまた次の退避を重ねてしまうと、知らぬ間に積み上がり、到底回収しきれないほどのボリュームに膨らんでしまいます。
いつしか、そのつもりがなくても、タスク管理ツールが思いついたアイデアにとっての“安住の地”と化すわけです。
これを防ぐには、タスクにとっては“居心地の良くない”場所を用意すること。
すなわちタスクシュートです。
タスクシュートにはその日に実行するタスクしか追加できません。
それゆえに、タスクシュートに追加できたタスクは実行に向かうことができます。
一方、「思いついてもその場で実行が難しいアイデア」、すなわちタスクシュートに追加できないタスクは対応に困ってしまいます。
実は、これはむしろ都合がいいのです。
どういうことか?