なかなか取りかかれない仕事を歓迎する

なかなか取りかかれない仕事には大きく次の2つに分けられるでしょう。

  • 1.緊急度が低い仕事
  • 2.取りかかるのに抵抗を感じる仕事

そもそも、ある仕事に取りかかれるかどうかは次の「掛け算」によって決まります。

  • 取りかかりやすさ×緊急度の高さ

取りかかりやすさの低い、すなわち取りかかるのに抵抗を感じている仕事であっても、緊急度が高ければ有無を言わさず取りかかれるものです。

3月15日が近づくにつれて「確定申告」の緊急度が上がり、最終的には何とかなってしまうようにです。

一方、取りかかりやすさの高い、すなわち取りかかるのに何の抵抗も感じていない仕事であっても、緊急度が低ければ取りかかる気が起きず、そのまま放置されるでしょう。

領収書の整理や会計ソフトへの入力を毎日のリピートタスクにしていれば、さほど抵抗なく行えるはずですが、やらなくてもすぐには問題にならないため、つまり緊急度が低いため、先送りされやすくなるようにです。

つまり、仕事に取りかかれるかどうかを決めるのは「取りかかりやすさ」ではなく「緊急度」ということになります。

ここで先ほどの「掛け算」に目を向けてみます。

掛け算であるということは、どちらか一方の値が「ゼロ」になると、もう一方の値がどれだけ大きくなっても答えはゼロになります。

例えば、緊急度がマックスの仕事があったとして、その仕事の取りかかりやすさが「ゼロ」すなわち何をどうすればいいのかが分からない状態であれば、お手上げ状態(=緊急度∞×取りかかりやすさゼロ=ゼロ)で「取りかかれない」ということになります。

ここから言えることは、緊急度に加えて、取りかかりやすさもある程度は必要ということです。

すなわち「抵抗を下げるための取り組み」です。

そして、仕事の実態はこの取り組みのことなのではないか、と最近は考えるようになりました。

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