「多面差し」とはもともとは将棋の用語ですが、ここではタスク管理における「多面差し」のことを指しています。
それは、次のようなものです。
- 抱えているプロジェクト1つひとつを盤面とみなす
- 各プロジェクトを巡回しながら、少しずつそのプロジェクトのタスクをこなしていく
中華料理店のターンテーブルにいろいろな料理を並べ、回転させながらそれぞれの料理を少しずつ取り分けながら食べ進めるイメージが近いです。
多面差しは複数の盤面を自分が巡回するのに対し、ターンテーブルは料理のほうが巡ってきてくれるという違いがあります。
個人的には、ターンテーブルの方が実態に近いと感じますが、本記事では「多面差し」という呼び名で進めます。
タスクシュートは言ってみれば、「一面差し」(こんな言葉はありませんが)ツールです。
今日予定しているすべてのタスクを「今日」の盤面に集めることができれば、迷うことなく取り組むことができるはずです。
なのですが、実際にはタスクシュートとは別に「多面差し」ツールが欠かせません。
少なくとも僕にとっては。
これまでにたくさんの「多面差し」ツールを試してきましたが、なかなか良いものに出会えていません。
不足感を覚えつつも何とかだましだまし使っているのが現状です。
今回はこの「多面差し」ツール問題について考えてみます。