タスクシュートは「道しるべ」であると同時に新しい「道しるべ」を作り出すための装置

日々タスクシュートに沿って仕事を進めていると、このタスクシュートというものが「道しるべ」になっていることに気づきます。

タスクシュートを見れば、今日は何にどういう順番で取り組んでいけば良いのかが分かるからです。

これは「買い物リスト」で考えると分かりやすいでしょう。

  • バナナ
  • のりたまふりかけ
  • 納豆
  • チーズ
  • 惣菜

このようなリストを片手にスーパーの店内を巡れば、買い忘れを防ぐことができます。

さらに、上記のリストの項目は実は入店してからレジに向かうまでの順路に沿って並べられています。

定期的に買い物に行く人であれば、「一筆書き」のルートになるように自然とリストを並び替えることができるでしょう。

タスクシュートはこの並び替えを自動化してくれます。

とはいえ、必ずしもこのリスト通りに実行しなければいけないわけではありません。

自動的に作成されたリストはあくまでも「過去の記録をもとに組み立てたモデルプラン」だからです。

「たたき台」と言っても良いでしょう。

白紙の状態から考えるよりも早くその日のプランを確定させることができます。

そして、一日の最初に、あるいは前日の夜にこの「たたき台」を目にすることで、その日一日を「プレビュー」すると同時に、現在の自分がどんな風に時間を使っているのかを引いた目線で眺めることができます。

「あらすじ」を先に把握した上で今日の物語に入っていくわけです。

タスクシュートを使わずとも「あらすじ」を頭に入れた上で一日を始めることはできます。

ただ、タスクシュートの場合、この「あらすじ」の解像度が相対的に高いため、問題点があれば事前に気づいて先手を打つことがしやすいと感じています。

ここまでをまとめると、次の3つです。

  • 1.タスクシュートは過去の記録をもとに「たたき台」としてのその日のモデルプランを作ってくれる
  • 2.モデルプランがあることで白紙の状態から考えるよりも早くその日のプラン(=あらすじ)を確定できる
  • 3.この「あらすじ」の解像度は高いため、問題点に事前に気づいて先手を打ちやすい

この3つについて、もう少し掘り下げてみます。

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