「いちいち記録に残す」を定着させるには

あまりにも長く続けてきており、それをするのが当たり前になっているがゆえに、立ち止まって改めてふり返ってみるまで「それ」に気づけない。

そんな「それ」を誰しもが持っているものです。

車に乗る方であれば、

  • 車に乗り込んだら、シートベルトを締める

という所作は「それ」です。

タスクシュートであれば、

  • 何かを始めようとしたときに、その何かに適当な名前を付けて開始時刻を入力する

という所作も「それ」です。

このように一つの所作が習慣として定着するためには、その所作にかかる手間を上回るメリットが確実に得られる必要があります。

もし、シートベルトを締めるのに毎回15分かかるとしたら、どうか。

当然、命拾いできるなら締めるでしょう。

例えば、この動画で紹介されているハンググライダーは、車のシートベルトを締めるのに比べたら、飛び立つまでにかかる手間と時間は相当なものでしょう。

実際、動画でも「事故を起こす5つのパターン」の筆頭に以下が挙げられています。

  • 人為的ミス(機体の組み方を間違える、命綱を取り付け忘れる)

車の運転もハンググライダーの飛行も、事故を起こしたときのダメージが、その対策にかかる手間とは比べものにならないくらいに深刻なため、ある意味、定着しやすいと言えます。

一方、タスクシュートにおける

  • 何かを始めようとしたときに、その何かに適当な名前を付けて開始時刻を入力する

という所作はどうか。

タスクシュートに触れるまでこのような所作とは無縁で過ごしてきたなら、その期間が長いほどに定着までにかかる時間が長くなるでしょう。

このような特殊な所作をしなくても、特に問題なくこれまで生きながらえてきているからです。

つまり、所作の手間の方が勝ってしまうのです。

では、この所作を定着させるにはどうすればいいか?

これについて考えてみます。

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