Twitterコミュニティ「タスクシュートユーザーの集い」にて
以下のご質問をいただきました。
早番・遅番・夜勤など、複数のシフトがあるのですが、リピートタスクをどのように扱えばいいでしょうか? ツールはたすくまを使用しています。
タスクシュートは一日単位でのタスク管理に特化した手法です。
一日の大半を占める、毎日くり返すリピートタスク(デイリーリピートタスク)は毎日同じ時刻に実行することが前提となっています。
この前提は、毎日決まった時刻に起床・就寝している人、そうすることを目指している人にとっては都合の良いものです。
もちろん、起床・就寝の時刻が一定でも、日中のデイリーリピートタスクの実行タイミングは日によってまちまちという方もいらっしゃるでしょう。
それでも、一日のスタートとフィニッシュの時刻がだいたい決まっているなら、日中という“枠”は固定できますから実行タイミングの調整は比較的かんたんです。
問題は、日によって起床・就寝の時刻が大きく変わるケース。
今回ご質問くださった、シフト勤務で仕事をしていらっしゃる方がまさにこのケースに当てはまります。
日中の“枠”が変動するため、同じデイリーリピートタスクの実行タイミングも日によって変動することになり、シフトが変わるたびにその調整に時間と手間をとられることになってしまいます。
この調整の負荷を可能な限り小さくするにはどうすればいいか?
お使いのツールは たすくま とのことなので、今回はたすくまに絞って、対策をご紹介します。
シフト勤務者にとってのタスクシュートの難しさ
まず、結論から言うと残念ながらタスクシュートとシフト勤務は相性があまりよくありません。
タスクシュートは「一日のスタート時刻とフィニッシュ時刻が一定である」ことを前提とするのに対し、シフト勤務は「一日のスタート時刻とフィニッシュ時刻は変動する」ことを前提としているからです。
たすくまの設定画面には、次の2つの設定項目があります。
- 日付変更時刻
- セクション開始時刻
日付変更時刻は、就寝時刻と考えれば良いでしょう。
遅くともその時刻には寝ている、という時刻です。
一方、セクション開始時刻は、起床時刻。
こちらは早くてもこの時刻以前には起きない、という時刻です。
この2つを設定することで、おのずと一日のスタート時刻とフィニッシュ時刻が固定化されます。
- スタート時刻=セクション開始時刻=起床時刻
- フィニッシュ時刻=日付変更時刻=就寝時刻
言い換えれば、この設定は睡眠時間を一日のどこに位置づけるかを決めることになります。
シフト勤務は、この2つの時刻が変動するため、例えば、次の3つのシフトがあった場合は、どれか1つのシフトに合わせるしかありません。
- 早番:8:00~16:00
- 遅番:16:00~24:00
- 夜勤:24:00~8:00
例えば、早番のシフトであれば、
- スタート時刻(セクション開始時刻=起床時刻):5:00
- フィニッシュ時刻(日付変更時刻=就寝時刻):22:00
と設定しておきます。
早番のときはこの“枠”にぴったりフィットするのですが、遅番と夜勤となるとたちまち“枠”からはみだすことになり、混乱します。
対策としては、シフトに合わせて“枠”を変更する、すなわち日付変更時刻とセクション開始時刻を変更することですが、この方法は現実的ではありません。
日中のリピートタスクの実行タイミングもすべて変更する必要があるからです。
では、どうすればいいか?