最近、GTDの本を読み返しているのですが、最初に読んだときには見落としていた(再)発見がいくつかありました。
読み返しているのは2015年11月に刊行された『全面改訂版はじめてのGTDストレスフリーの整理術』です。
「全面改訂」とあるとおり、それ以前にも「GTD」を冠する本は何冊かありました。
そのすべてを読んだ上で、改めて『全面改訂版』を読み始めたのが2015年12月。
つまり、刊行されてすぐです。
それから7年近くのブランクを経ての再読ですから、いろいろと(再)発見があるわけです。
そのうちの1つが、「気になっていること」の対処方法。
本書では、
もっとも気になっている「やるべきこと」
と呼ばれています(p.40)。
あるいは、以下のようにも言い換えられています。
- いちばん困っていること
- 気になって仕方がないこと
- 興味のあることなど
- 意識の大部分を占めていること
本記事では以降は短く「もっとも気になっていること」と言い換えますが、この「もっとも気になっていること」にどのように向き合えばいいのか。
著者は以下のような手順を示します。
- それがどのようなかたちで解決されるのが理想的かをひと言で書いてみる
- 次にとるべき“具体的な行動”を書いてみる
わずか2ステップです。
最初の「もっとも気になっていること」を一つ思い出すことを含めても3ステップです。
- 1.「もっとも気になっていること」を一つ思い出す
- 2.それがどのようなかたちで解決されるのが理想的かをひと言で書いてみる
- 3.次にとるべき“具体的な行動”を書いてみる
この3ステップを踏むことで何が得られるか?
それは、次の2つ。
- 「もっとも気になっていること」について、望んでいる結果がはっきりする
- 「もっとも気になっていること」について、次にとるべき行動がわかる
つまり、「ゴール」と「最初の一歩」の両方が明確になるわけです。
これにより、すぐにでもスタートすることができそうです。
実際、僕自身もこのくだりを読んで「確かにこれをやれば混乱が解消されてスッキリしそうだ」と感じました。
本書にも、以下のような記述が見えます。
私のセミナーでこれをやってもらうと、ほとんどの人から次のような声があがる。「すこし頭の中がすっきりしました。心がリラックスして集中力を取り戻せたようにも感じます」。
さて、ここで問題が2つあります。
- 1.上記の3ステップを具体的にどのように行えばいいか?
- 2.「頭の中がすっきりする」だけで終わらせないようにするにはどうすればいいか?
1は、どんなツールをどのように使えばいいか、2は、「次にとるべき行動」がたくさんあっても圧倒されないようにするにはどうすればいいか、です。
この2つについて考えてみます。
今回は1について。