やろうと思っていることを宣言すると、実行せざるを得ない状況に自分を追い込むことになり、実行確率を引き上げることができます。
実行せざるを得ない状況に自分を追い込むことさえできれば、宣言の形は自由でしょう。
必ずしも誰かに宣言を聞いてもらわなくても、自分が宣言した痕跡が残れば一定の効果は期待できます。
例えば、
- 今から実行しようとしている行動に名前を付けてタスクシュートにタスクとして追加し、このタスクの開始ボタンを押す
ことも、宣言の一形態です。
僕自身、以下のようなタスクをタスクシュートに追加することがあります。
- 佐々木さん返信
- ささくれ取る
- インボイスの登録手順を調べる
いずれも、思いついたその場では開始できないタスクであり、しかし後から忘れずに実行したいために、それが実行できそうなセクションに追加します。
例えば、「佐々木さん返信」は移動中でその場では返信できず、しかし返信内容は頭に思い浮かんでいる、という状況で追加したもの。
同タスクのメモ欄には返信内容を箇条書きで書いておきます。
PCの前に戻ったタイミングでこのタスクを目にすると、思いついたときの移動中の頭の中の状態が瞬時に「復元」され、スムーズに実行に移ることができます。
「ささくれ取る」もやはり移動中でその場で切り取ることができないために、タスクシュートに預けます。
こうすることで、ささくれに対する煩わしさが軽減します。
「後で漏れなく処置してもらえる」という見通しが得られるからです(処置するのは自分ですが)。
「インボイスの登録手順を調べる」は、別の仕事をしている最中に不意に「そういえば、そろそろやらなくては」と思い出して追加したもの。
「インボイス登録」でもいいのですが、「登録手順を調べる」という、より具体的なアクションが想起できるタスク名の方が実行確率は高まるでしょう。
こうして、タスクシュートに宣言を預けた上で実行することをくり返していると、何が起こるか?
やり忘れが減るということはあるでしょう。
それに加えてもう1つ、忘れた頃に実感できる効用があります。
この効用は前回の記事で書いた「刻む」に通じるものです。