これまでをふり返ってみると、常にその時々において「この時間を増やしたい」という目標を据えて過ごしてきたことに気づきました。
言わば「この時間を増やしたい」ドリブンです。
例えば、2000年3月末で会社を辞めてフリーランスに転じた直後は、契約先の会社に毎日「通勤」していました。
平日9時~17時という、会社員時代と変わらない毎日を送っていたのです。
当時(2000年5月)は並行して書籍の執筆の仕事も進めていたのですが、この仕事は平日9時~17時の時間帯には行えず、必然的に早朝か夜か休日に取り組むことになります。
日中の契約先の仕事が本業とするなら、書籍の執筆は副業という位置づけになり、当時の自分としては
- せっかく会社を辞めて自分の好きなように時間を使えるようになったはずなのに、これでは会社員時代と一緒じゃないか!
という不満を募らせていました。
- 書籍の執筆の時間をもっと増やしたい
と欲していたのです。
当時は2つのタスクシュート(TaskChute2=Excel版)を用意し、1つを個人のPCに、もう1つを契約先のPCに入れてそれぞれの環境でタスクシュートを行っていました。
個人のタスクシュートには「会社」というタスクがあり、家を出る際にこのタスクの開始時刻を入力し、帰宅したら終了時刻を入力します。
一方、契約先のタスクシュートでは出社~退社までの8時間を管理します。
図にすると以下のようなイメージです。
個人のタスクシュートにおける「会社」タスクは見積もり時間が8時間(9時~17時)の巨大なタスクであり、個人的に使える時間が限られていることを毎日目の当たりにしていました。
- この時間も含めて自由に使いたいのに!
という歯がゆさを感じると同時に
- この時間を使って契約先から得ている報酬以上の金額を稼げるのか?
という問いにはまだ自信を持ってYesと答えられない現状があり、不自由でした。
書籍の執筆による報酬がいくらいくらになるのかさっぱり分かりませんでしたが、契約先から得ている報酬よりはずっと少ないであろうことは分かっていました。
ではどうすればいいか?
時間の使い方を工夫するしかありません。
当時はそのようには意識していませんでしたが、タスクシュートは時間の使い方を工夫する上で役に立つツールと言えます。
使った時間を記録に残し、これをふり返ることで今後の使い方を検討できるからです。
ところで、いま書いた、
使った時間を記録に残し、これをふり返ることで今後の使い方を検討
することは僕にとっては日々当たり前のように続けていることですが、これは「事務」と呼ばれるものであることに以下の本を読んで気づきました。