タスクシュートにおける「セクション」という機能は、一日の「区切り」やタスクを並び替えるための「枠」だけにとどまりません。
日々このツールに向き合っていると、セクションにはもっと深い役割があるのではないか、という感覚が芽生えてきます。
それは「一時的にタスクを溜め置く場所」としてのセクションです。
水をせき止める「ダム」のように、あるいは選択肢を並べておく「ビュッフェ」のように。
セクションの使い方次第で、タスクシュートはより柔軟で実践的なツールになります。
たとえば僕は、1つのセクションに複数のタスクをあえて“溜め込む”ようにしています。
そのセクションには、すぐに実行する予定のタスクも、今はまだ手を付けられないけれど頭の片隅には置いておきたいタスクも、雑多に混在しています。
一方で、「今まさに過ごしているセクション」には、できるだけ何も置かずに空けておく。
これは、“席に着いたらお皿は空っぽ”のビュッフェスタイル。
そして、セクション内のタスクをざっと眺めながら、「今の自分にとって一番しっくりくるのはどれだろう?」と、その場で一品選び取るのです。
- 選んだタスクを現在のセクションに移動させ、実行する。
- それが終わったら、またお皿を空にして、次の一品を選ぶ。
このような運用は、タスクシュートを単なる「予定表」から「今の自分の感覚と対話するツール」へと変えてくれます。
そこで、今回は「ダムとしてのセクション」「ビュッフェとしてのセクション」という2つの観点から、タスクシュートのセクションの活用法について掘り下げてみます。