使途不明時間をゼロにする効用

使った時間の記録を残し、これをふり返ることで時間の使い方を改善することができます。

これは家計簿をつけることで無駄づかいが減る様子に似ています。

とはいえ、お金と時間とではその性質の違いからまったく同じようには扱えません。

一番の違いは「なくなる」かどうか。

  • お金は使うとなくなる
  • 時間は使ってもなくならない(翌日に「回復」する)

どちらも使うと「残高」が減る、すなわちその後に使える量が減るという点では同じ性質を持っています。

でも、時間は翌日になると使える量が「回復」するのです。

もちろん、お金についても毎月給料日になると「回復」すると言えなくもないでしょう。

ただ、大きな違いは

  • お金は使わなかった分は翌日に持ち越すことができる
  • 時間は使わなかった分を翌日に持ち越すことができない

つまり、

  • お金は今日使わなかった分を明日以降に引き続き使うことができる
  • 時間は今日使わなかった分を明日以降に使うことはできない

のです。

この性質の違いがあるために、それぞれの記録から得られる効用も変わります。

お金の記録で得られているのと同じ効用が、時間の記録からも得られるとは限らないわけです。

このことから必然的に以下の2つについても取るべき対応が変わってきます。

  • 使途不明金
  • 使途不明時間

どのように変わるか?

これについて考えてみます。

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