何にどれだけの時間を使ったのかを記録に残すことで得られる効用

タスクシュートのタスク管理ツールとしての特異な点は、記録からスタートすることです。

当然、タスク管理ツールにはタスクが列挙されることになるのですが、いずれのタスクもまだ実行していないものばかりになるでしょう。

自分が現在抱えているタスクを一元化したうえで、どのタスクから先に行えばいいのかを決める。

そのために使うのがタスク管理ツールだからです。

従って、たいていのタスク管理ツールはタスクリストという見た目を帯びることになります。

一方、タスクシュートに最初に書かれるのは未実行のタスクではなく、実行済みの記録です。

もちろん、その「実行」のためには何をどんな順番で実行するのかをあらかじめ把握しておく必要があるため、最初の見た目はやはりタスクリストになります。

違いは何か?

通常のタスクリストは未実行のタスクを把握することに重きが置かれるため、実行済みのタスクは取り消し線を引きます。

そうすることで未実行のタスクが把握しやすくなるからです。

一日の終わりにタスクリスト上で目が向けられるのは未実行のタスクでしょう。

翌日以降に引き継ぐ必要があるからです。

一方、タスクシュートは実行済みのタスクに注目します。

実行し終えたら取り消し線が引かれるのは同じですが、その時点で、

  • 開始時刻
  • 終了時刻
  • かかった時間

という3つの定量的(=客観的)な記録が残ります。

さらに、任意で、

  • タスク実行後のコメント

を書いておくことで、定性的(=主観的)な記録が残ります。

一刻も早く未実行タスクをゼロにしたいなら、実行済みのタスクに時間をかけるのは非効率に思えます。

同じ時間を未実行タスクにふり向けた方が仕事が早く終わるはずだからです。

それでも、あえて時間をかけても記録を残すのは、そこから何らかの効用(リターン)が期待できるからです。

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