タスクシュートは、使った時間を分単位で記録に残すタスク管理法です。
やったことがない人にとっては「その手間に見合う価値はあるのか?」と訝しく思われることでしょう。
一方、やったことがある人にとっては「記録に残してみて初めて分かることがある」といった効用に気づけるために、一定の価値は認められることが多いです。
「認められることが多い」という、やや弱めな書き方をしたのは「確かに効用は得られるが、このやり方をずっと続けられるかというと難しいかもしれない」と思われることが多いからです。
やはりその手間がどうしてもネックになってしまうのです。
そのせいなのか分かりませんが、ときどき「タスクシュートをゆるく実践している」という方をお見かけます。
「ゆるく」と形容しているのは、「ガチにはやっていない」というエクスキューズだと思われます。
それゆえに、「ゆるく」の中身は人の数だけバラエティがありそうです。
一方、「ガチに」の中身はある程度は教科書的に定義できるでしょう。
つまり、タスクシュートに取り組む方は、この「ゆるく」と「ガチに」を両極とする線分上のどこかに位置することになります。
そうであれば、ご自身にとっての最適な位置を見つけられると、良さそうです。
ただ、その位置は状況に応じて変動します。
- 1.まずは「ゆるく」から始めたい
- 2.慣れてきたので「ガチに」寄りに挑戦してみたい
- 3.諸事情により「ゆるく」寄りにシフトしたい
この、最適な位置を見つけるための指針について考えてみます。