前回の記事の最後に、以下のような図をご紹介しました。
縦軸は「タスク目線」であり、
- 時間基準モードで実行するタスク → たすくま
- タスク基準モードで実行するタスク → TaskChute Cloud
と分担がくっきり分かれます。
一方、横軸は「人間目線」であり、
- 生身の人間 → たすくま
- PC人間 → たすくま&TaskChute Cloud
TaskChute CloudがPC人間のみに対応するのに対し、たすくまは両方をカバーします。
その結果、左下(生身の人間×タスク基準モード)の象限が空くことになります。
たすくまとTaskChute Cloudを併用する際の“死角”です。
当然、別のツールでこの“死角”を補完することになるのですが、そのツール選びが難しい。
さまざまなツールを試してきましたが、まだ最適解が見つかっていません。
とはいえ、複数のツールを渡り歩いてきた中で分かってきたことがあります。
それは、どのツールを使うかよりも、そのツールをどう使うかがキモである、という点。
映画で言えば、どの俳優をキャスティングするかよりも、その俳優から何を引き出せるか、“監督”の手腕が問われるわけです。
そこで今回は、現時点で使っている、たすくまとTaskChute Cloud以外のツールについて、それぞれにどんな役割を担わせているか、についてまとめてみます。
現時点で使っているツール
現時点で使っているツールは以下の通りです。
- Evernote
- Todoist
- Logseq
- Scrapbox
Evernote
TCジャーナルでも繰り返し取り上げてきているおなじみのツールです。
たすくまと連携させることでタグを共用できるほか、記録をEvernote上に保存することができます。
たすくまはiPhoneアプリであり、データはすべてアプリ内に留まる(クラウドに保存する機能がない)ため、たすくまで残した記録をPC上で活用する上でEvernoteは欠かせないツールと言えます。
Evernoteの強みはテキストや画像、表、添付ファイル、Webクリップなど、さまざまな形式の情報を扱うことができるところにありますが、この強みは同時に弱みにもなります。
何も考えずにどんどん保存していくことができてしまうがゆえに、後から秩序立てて整理するのが難しくなるのです。
仕切りのない部屋に無造作に家具を放り込むようなもので、収まりはするもののその中で“快適に暮らす”ためには相応の整理が欠かせません。
僕自身はEvernoteの中で“暮らす”ことは諦め、物流倉庫のような位置づけで捉えています。
その中に収めた荷物はいずれはそれぞれに適した場所に届けられる必要があるのです。
“届け先”としては主に次の2つです。
- Todoist
- Logseq
TodoistとLogseqの違い
Todoistはタスク&プロジェクト管理ツールであり、Logseqはノートツールというカテゴリーの違いはありますが、いずれも僕の中では、たすくまとTaskChute Cloudの手に余るところを補ってくれるツールです。
TodoistもLogseqも、それぞれが持つ機能をすべて使わなくてもよく、というよりむしろ一部の機能だけを限定して使うことで、たすくまとTaskChute Cloudとの併用がうまくいくと考えています。
その意味では、この2つのツールを割り切って使うことになります。
Todoistは、タスクシュートには難しい、「複数日にまたがるタスクの進捗管理」の役に立ちます。
Logseqは、タスクシュートには難しい、タスクになる前の段階の「考える工程」を進める上で役に立ちます。
Todoistで「考える工程」を進めたり、Logseqで「複数日にまたがるタスクの進捗管理」を行ったり、ということもできますが、1つのツールに1つの役割のみを担わせることで、使い分けに迷わずに済みます。
Scrapbox
最後のScrapboxは、Logseqとよく似たノートツールの1つですが、僕にとってはScrapboxのごく一部の機能しか使わない、実にもったいない(贅沢な)使い方をしています。
そのごく一部の機能は、TodoistにもLogseqにも備わっていないため、その機能のためだけにScrapboxを使っています。
まとめ
以上、ざっくりとですが、たすくまとTaskChute Cloud以外のツールについて、それぞれの役割を概観しました。
次回以降、それぞれのツールごとの活用方法を事例を交えてご紹介していきます。