これは意見の分かれるところではあるのですが、メインとなるツールを2つに分散させておくことで得られるメリットがいくつかあります。
例えば、たすくまとTaskChute Cloudを併用することのメリットの1つは、いわゆる「タスク管理の崩壊」から立ち直りやすいのです。
タスクシュートは、ある程度の期間使い続けるとリピートタスクが充実してきます。
長く自宅で仕事を続けていると、あらゆるものに席から立たずに手が届くような配置ができるようになるのに似ています。
でも、この一見すると便利な作業環境が同時に問題をはらむこともあります。
例えば、机の上が書類であふれかえっており、マウスを動かすのもままならないような状況。
本人的にはどこに何の書類があるのかを把握できているため、必要なときにすぐに目的の書類にアクセスできます。
でも、必要でないときにも常に書類がそこにあるわけですから、それが目に入るたびに気が散ることになります。
タスクシュートでいえば、もはや実行しなくなって久しいリピートタスクがいつもの場所を“占拠”している状況がこれにあたります。
本人的にはそのリピートタスクがそこにあることで「再びやる気が戻ってきたら、すぐに取りかかれる」というメリットが得られます。
でも、やる気が戻ってこない間はもはやノイズでしかないために、それが目に入るたびに気が滅入ることになります。
このようなリピートタスクはひと思いに削除してしまえばいいのですが、書類と同様に「必要なときにすぐにアクセスできる」という“利便性”を手放したくないがゆえに、なかなか気が進まないのです。
このようなとき、タスクシュートが2つあれば、一方のタスクシュートから他方のタスクシュートに“逃がす”という手が使えるのです。
これは、デスクを2つ用意するようなものです。
このあたりについて、詳しく掘り下げてみます。