「時間を味方につける」の本当の意味

『ドライブ・マイ・カー』という映画を観ていて気になったシーンがありました。

病院の診察室にいる主人公に対して、医師が「(この目薬を)毎日2回、欠かさず点眼してください」と伝えるシーンです。

このセリフの少し前に、医師は次のような警告を口にします。

目薬というと大したことないって思いがちですが、サボるとすぐに進行しますからね。

つまり、主人公にとっての「欠かすことのできない超重要な習慣」が突如発生したわけです。

このシーンの直後から僕は他人事ながら不安を覚えました。

この主人公は毎日2回、きちんと欠かさず点眼できるのだろうか、と。

そして、きちんと欠かさず点眼するために彼はどんなやり方を採用するのだろうか、という素朴な疑問も同時に浮かびます。

まぁ、この不安と疑問はさておき、今回のような「1日2回の点眼」という習慣について改めて考えてみると、次のようなことが分かります。

  • 短期集中で一気にまとめてでは効果が得られない

つまり、1日に200回の点眼を行えば、以後100日間は“点眼レス”な毎日を過ごせる、ということにはならないわけです。

この短期集中のやり方が有効なケースももちろんあります。

でも、今回の主人公の症状に対しては無効であり、1日2回を毎日繰り返すというやり方を採るしかない。

これは時間を味方につけていることになります。

どういうことか?

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