目の前の仕事に全力で取り組めているとき、何が起きているか?

今年の8月に以下のようなツイートをしました。

15分くらいかなーと見積もって取りかかった仕事、実際にかかった時間は38分。

取りかかる前の時点で「38分はかかるな」とはなかなか思えない。

ここから分かることは、

・1.仕事は見積もっている時間の2倍以上かかる
・2.38分の時間をかけることができた(=それだけの時間はあった)

という事実。

見積と実績のギャップに向き合い続けることで、このギャップを小さくしていけるとともに、時間を忘れて夢中で取り組むための「夢中力」が鍛えられる。

「時間がない」と考えていると、なるべく短い時間で収めたくなり「早食い」に傾く。

「時間はある」と考えていると、安心して夢中で取り組めるため、「咀嚼」に必要な時間を十分にかけることができ、満足度が高まり、「咀嚼力」もアップし、次回以降の仕事に活かせる。

要するに「時間がない」の代わりに「時間がある」と考えるようにしましょう、という内容です。

とはいえ、どんなに「時間はあるぞ~」と自分に言い聞かせても、にわかにこれを受け入れるのは難しいでしょう。

では、どうしたら「時間はある」という認識を持つことができるのか。

ヒントは、「時間のことを気にせずに何かに取り組めているときの自分」にありそうです。

これは、必ずしも「無我夢中で没頭している」というエクストリームな状況である必要はありません。

取り立てて「時間がない」という焦りは感じずに、淡々と目の前のことに向き合えているとき、すなわち「通常運転」ができているときでもじゅうぶんです。

この状態は、「よし、今から通常運転を始めるぞ」などと意を決しなくても、気づいたら入っているモードであり、それゆえにむしろ意識しない方が入りやすいと言えます。

映画「インセプション」は夢(寝ている間に見る方の)についての物語です。

その中に、こんな会話が出てきます

  • コブ:夢を見ている間はそこが現実だ。目覚めて初めて変だと思う。ここからが夢だって分かってる夢はない。知らぬ間に夢の中にいる。
  • アリアドネ:確かに。
  • コブ:どうやってここへ?
  • アリアドネ:それは…
  • コブ:どうやってここへ来た? ここはどこだ?
  • アリアドネ:夢の中?

こうして、アリアドネは夢の中にいることに気づきます。

アリアドネと同じように、気づいたら「通常運転」モードに入っているようにするにはどうすればいいか?

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