一定期間続けないとその効果を実感しづらい取り組みにどう取り組むか

何らかの目標があり、この目標に到達するための方法があるとき、この方法をどのように認識するかが重要だと考えています。

例えば、以下のような「温度差」があるでしょう。

  • 1.その方法を採り入れることで即座に、目標に到達できる
  • 2.その方法を採り入れることで少しずつ、目標に到達できそうな手応えが得られる
  • 3.その方法を採り入れることで忘れた頃にその効果が実感できる

1のように認識している場合、やってみてすぐに効果が得られない(=目標に到達できない)と、

  • この方法は間違っている
  • 自分のやり方が間違っている
  • 自分には合わない

といった結論に急ぎたくなります。

2のように認識している場合は、この方法に対してもう少し気長に向き合うことができます。

3のように認識している場合は、さらに長期目線になるでしょう。

もちろん、対象となる方法ごとに「温度」は変わります。

例えば、「ある一つのアプリを導入すること」であれば、多くの人は1よりも2の認識で向き合うでしょう。

「しばらく使ってみないと期待しているような手応えは得られないだろうな」という認識で向き合うために、少なくとも「しばらく」は手応えが得られなくても使い続けることができます(試用期間)。

この試用期間を過ぎてもいっこうに手応えが得られなければ、残念ながらそこで使うのを止めることになります。

一方、期待していたものとは異なっていても、とにかく何らかの手応えが得られれば、「もう少し使ってみようか」ということで試用期間を延長するでしょう。

こうして何度か延長を繰り返していると、いつの間にか3の認識で向き合えるようになります。

良い意味での「違和感」がそこに生じ、これが継続の後押しになるのです。

タスクシュートの効果のほとんどはこの3の認識で向き合うことで得られるため、いかにして2を乗り越えるかが課題だと考えています。

そこで最近考えているのが「周回軌道」というキーワードです。

  • 周回軌道が短い=効果が得られるまでに待てる時間が短い
  • 周回軌道が長い=効果が得られるまでに待てる時間が長い

周回軌道が長いほど「有利」ではありますが、時間は限られているのでやたらと延長するのは難しい。

無理なく周回軌道を延ばすにはどうすればいいか?

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