ここで言う「タスク管理システム」とはタスクシュートに限りません。
抱えているタスクや、タスクになる前の段階の思いつきや気になったことや心配ごとなど、頭の中にあるものを預ける先です。
このシステムがあることで、安心して目の前の仕事に集中することができます。
その意味では冷蔵庫のようなものと言えるでしょう。
不意に生じた思いつきや気になったことや心配ごとを「鮮度」を保ったまま一時的に見えなくすることができるからです。
そして、本当に今この瞬間に集中すべきことと差し向かう。
問題は、このシステムの要求仕様がけっこう込み入っていること。
冷蔵庫で言えば、
- 冷蔵室
- チルド室
- 野菜室
- 冷凍室
- パーシャル室
といった区分けがあり、それぞれ目的に応じて正しく使い分けることが求められています。
使い慣れていない人にとっては、どれをどの区分けに入れるのが適切なのかをまず知る必要があるため、ハードルが上がります。
「タスク管理システム」についても同じことが言えます。
冷蔵庫と同様にいくつかの区分けがあり、目的に応じて適切に振り分ける必要があるのです。
すると、「では、実際にはどのような区分けがあり、それぞれどう振り分ければいいのか」を考えたくなりますが、これについてはいったん保留し、そもそもこのシステムがあることの効用について、まず考えてみます。