続・タスクの「積載率」を考える

前回の記事の続きです。

積載率とはトラックなどの輸送車両が最大積載量に対して、実際にどれだけの荷物を積載しているかを示す指標です。

  • 積載率=(実際の積載量 ÷ 最大積載量)×100

100%に近いほど良い、というわけでは必ずしもなく、各所での積み下ろしのための余地が必要なため、目標は50%。

この考え方はタスクシュートにも応用できるのではないか、ということで以下のような式を考えました。

  • タスクの積載率=その日の未完了タスクの見積もり時間の合計 ÷ その日の稼動可能時間

例えば、活動開始時刻が7時で、毎日24時に寝るという人の「稼動可能時間」は17時間です。

このとき「その日の未完了タスクの見積もり時間の合計 」が18時間なら積載率は105.9%(18÷17)です。

とはいえ、この計算には考慮漏れがありました。

「その日の未完了タスクの見積もり時間の合計 」から取り除くべき時間があったのです。

そもそも「その日の未完了タスク 」は次の2つに分けられます。

  • 実行タイミングを動かすことができないタスク=固定のルーチン
  • 実行タイミングを動かすことができるタスク=浮動のルーチンあるいはその日にのみ実行するタスク

取り除くべきは前者の「固定のルーチン」です。

つまり、「稼働率」は「浮動のルーチンあるいはその日にのみ実行するタスク」に要する時間が「稼動可能時間」のどれぐらいの割合を占めるかを把握するための指標と言えるわけです。

以下、もう少し詳しく見ていきます。

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