記録には「賞味期限」がある

時間をどのように使っているかを記録に残しながら過ごすことで、あとから時間の使い方を改善することができる。

これはタスクシュートの根幹にある考え方ですが、これは両刃の剣です。

村上春樹の『ノルウェイの森』に、

あまりにも克明な地図が、克明にすぎて時として役に立たないのと同じことだ。

という一文がありますが、記録にも同じことが言えます。

記録は今後の行動の役に立ちますが、克明すぎる記録は行動の足かせになりうるのです。

では、どの程度の克明さであれば「適切」と言えるのか?

記録の克明さより記録との距離感

記録をとるときに、その克明さあるいは詳しさのあんばいをどうするかの調整は難しいものです。

あとから「もっと詳しく書いておけば良かった」と感じることもあれば、「詳しすぎて要するにどういうことかが判然としない」と混乱することもあるからです。

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