取りかかりのハードルさえ下げればタスクを実行できるわけではない

タスクシュートを最低でも一週間続けていれば、一日の7~8割くらいの時間は毎日くり返すリピートタスクで埋まっているはずです。

あとは、残りの2~3割の時間をその日にのみ発生するタスク(不定期のミーティングや不定期の作業)で“埋める”だけでその日のタスクリスト(デイリーリスト)が完成します。

リピートタスク群はすでにそれぞれ最適な時間帯に配置されているはずですから、ほとんど調整の必要はなく、その日にのみ発生するタスクはリピートタスクのスキマに差し込む形になるでしょう。

これは、毎朝の出勤時にかばんに荷物を詰めるときの様子に似ています。

ほとんどの荷物はかばんに“常駐”しているので、すべてをイチから詰め込む必要はなく、その日にのみ必要な荷物を差し込むだけで済む。

こうすることで、忘れ物は減るでしょう。

同様に、タスクシュートにおけるリピートタスクはデイリーリスト上に“常駐”しているため、やり忘れを防ぐことができますし、最適な場所(セクション)に配置されているために、実行の負荷も少なくて済みます。

それでも、その日のすべてのタスクを実行しきるのはなかなか難しい。

  • 何の抵抗もなく取りかかれるタスク
  • 少し気合いを入れれば取りかかれるタスク
  • しばしば取りかかれずに先送りしがちなタスク

というように、タスクによって実行できたりできなかったりするからです。

実行できるかどうかは、取りかかりやすさにかかっています。

でも、何の抵抗もなく取りかかれるタスクであったとしても、先送りすることはあります。

取りかかりやすさに加えてもう1つ、実行に影響を与える要因があるのです。

それは、そのタスクを実行することで得られるリターンの大きさ。

仮に、あるタスクが5分で終わることが分かっていたとしても、そしてそれが「何の抵抗もなく取りかかれるタスク」であったとしても、そのタスクを実行することで得られるリターンが5分という時間(=コスト)に見合わなそうだと感じると、そこで手が止まってしまう。

無意識のうちに「5分かけるからには、相応のリターンが欲しい」という損得勘定で実行するかどうかを決めているのでしょう。

時間をかけるからには損失は最小限に抑えつつ利益は最大化したい、と欲する感情を満たす必要があるわけです。

この勘定と感情の問題を解消できれば、というよりこの問題の発生を未然に防ぐことができれば、タスクの実行確率は格段に上がるはずです。

では、具体的にはどうすればいいか?

これについて考えてみます。

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