前回の記事の最後に、以下のようなことを書きました。
日々のEvernoteの振り返りの際に、「これは改めて本腰を入れて取り組む必要がある」と感じられたメモにぶつかった場合は、Logseqにも同名のタグとともにメモを転記します。
今回の場合で言えば、モバイル回線契約の一部見直しです。
刑事ドラマなどで「○○事件対策本部」という名前で捜査本部が設置されるシーンをよく目にしますが、Logseqにメモを転記するのはまさにこの「捜査本部」を設置するイメージに近いです。
言い換えれば、あらゆることについてLogseqに転記することはしないということになります。
まとめると以下のような流れになります。
ということで、以下の4ステップをご紹介しました。
- 1.たすくまでタスク実行&記録を残す
- 2.たすくま上で記録を読み返しつつ、一部をEvernoteに保存
- 3.Evernoteで記録を読み返しつつ、一部をLogseqに転記
- 4.Logseq上で次にすることを切り出す
1と2は実行と記録というタスクシュートのステップであり、タスクシュートをお使いの方であれば日常的に行っていることでしょう。
問題は3と4です。
記録を読み返しても、そこからどう次の展開に持っていけばいいかは一筋縄ではいかないもの。
- これについて何らかのアクションを起こさないといけない気がする
- でも、具体的に何をすればいいのかが分からない
- 同じような問題はほかにもたくさんある
ということで、ほどなくして自身の処理能力が追いつかなくなります。
結果として、残した「記録をうまく活用できないまま日々の仕事に追われる」ことになりがちです。
ここから抜け出すには、以下の記事で引用した『全面改訂版はじめてのGTDストレスフリーの整理術』の一節がヒントになるでしょう。
私のセミナーでこれをやってもらうと、ほとんどの人から次のような声があがる。「すこし頭の中がすっきりしました。心がリラックスして集中力を取り戻せたようにも感じます」。
すなわち、以下の3ステップです。
- 1.「もっとも気になっていること」を一つ思い出す
- 2.それがどのようなかたちで解決されるのが理想的かをひと言で書いてみる
- 3.次にとるべき“具体的な行動”を書いてみる
記録の振り返りを通して、おのずと「気になること」が目に留まるでしょう。
とはいえ、その場で処理するほどの余裕はない。
その結果、モヤモヤを残したまま振り返りを進めることになります。
あるいは、このようなモヤモヤを抱えたくないということで、記録の振り返り自体をやらなくなることもあるかもしれません。
振り返らなければ、モヤモヤを抱えずに済むからです。
もし、記録の振り返りが習慣として定着しないとしたら、そのための時間が取れないからではなく、振り返りを通して向き合うことになる「気になること」に対して一定の処理方法を持ち合わせていないだけなのではないか、と僕は考えています。
言い換えれば、「気になること」に対する一定の処理方法が確立できれば、何の問題もなく記録の振り返りに取り組むことができ、残した記録を次に活かすことができるはずです。
ということで、僕が日々実践している、「気になること」に対する一定の処理方法をご紹介します。
すなわち、冒頭に挙げた4ステップの後半の2ステップ(以下)です。
- 3.Evernoteで記録を読み返しつつ、一部をLogseqに転記
- 4.Logseq上で次にすることを切り出す