時間の使い方についての記録を残し、これを振り返ることで今後の時間の使い方を改善することができます。
記録が時間の使い方を改善する上で役に立つわけです。
では、どのように振り返ればいいか?
言い換えれば、記録の何に注目すれば、時間の使い方を改善するためのヒントが得られるか、です。
これは、町内のパトロールに似ています。
「怪しい人がいないかを注意深く見て回る」という目的を持っていたとしても、「怪しい人」がどういう人なのか、その基準やチェックポイントが明確になっていなければ、見過ごしてしまうかもしれません。
とはいえ、基準やチェックポイントが明確になっていなくても、見るからに明らかに怪しいと思える人は目に入ってくるでしょう。
代わりに、ぱっと見は特に不審な点が感じられない人は見落とすことになります。
記録に振り返りについても同様です。
記録を前にして、何にどれだけの時間を使ったのかをざっと見ていくだけでも、
- 思ったより短い時間で済んでいる
- 思ったより長く時間を投じている
といった“意外”な発見が得られるため、効果はあります。
一方、このような感覚と現実のギャップが著しい場合を除けば、あとは「ふーん」と特に引っかかりを感じることなく通り過ぎてしまう、「まぁ、こんなもんだろうな」とスルーしてしまうでしょう。
こうした見落としを防ぐためには、基準やチェックポイントが必要です。
そして、記録の中に“怪しい”箇所を見つけたなら、それをどのように改善に役立てるのか、その手順も必要でしょう。
今回は、記録の振り返りにおける、次の2点について考えてみます。
- 基準やチェックポイントの設定方法
- 記録をもとに時間の使い方を改善するための手順