タスクシュートに運んでもらう感覚

何かに取りかかろうとしたときにスッと取りかかれることもあれば、取りかかりあぐねてその場でウロウロしてしまうこともあるでしょう。

「その場でウロウロ」というのはもちろん喩えで、タスクシュート上の一番上にあるタスクに今すぐ取りかかればいいものを、何かと理由をつけてそのタスクをスキップして次のタスクに取りかかったり、タスクシュートにはないタスクをやり始めたりする行為を指します。

多くの場合、「その場でウロウロ」を「もはや逃げられなくなる」まで続けてしまいます。

言い換えれば、「逃げられる」間は逃げ続けることになります。

最終的には「追いつかれてしまう」のであれば、それまで逃げ続ける時間と労力は実に無駄なことのように思えます。

すぐに取りかかって、さっさと終わらせてしまえば、あとは思う存分好きなことができるはずだからです。

でも、ここがポイントなのですが「逃げる」という選択をするということは、そこに「逃げる」に値する強い抵抗があるからであり、この抵抗がなくなれば、すなわち終わらせることで対象を無力化してしまえば、「逃げる」必然性はなくなります。

つまり、抵抗があるからこそ「そこから離れたい」というエネルギーが生じるのであり、抵抗がなくなったらこのエネルギーも失われてしまうわけです。

そう考えると、常に「逃げる」理由があれば、動き続けることができるはずです。

例えば、Aというタスクから逃げたいと思ったとき、逃げる先に別のタスクBを用意しておきます。

こうすることで、Aをやらずに済む代わりに、Bには取りかかることになります。

Bもそれなりに抵抗を感じるものであったとしても「Aから逃げられるなら」ということで妥協して取りかかれるわけです。

このことに、たすくまとTaskChute Cloudを併用し始めてから改めて気づかされました。

この“原理”を応用すると「タスクシュートに運んでもらう感覚」で仕事を進めることができます。

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