タスクをうまく実行する上ではプログラミングの経験が役に立つ

タスクをうまく実行する上ではプログラミングの経験が役に立つ、という話です。

僕がプログラミングに初めて触れたのは今から40年ほど前の10歳頃だったはずです。

プログラミングとの最初の出会いは任天堂の「ファミリーベーシック」であり、「ファミリーベーシック」は1984年6月21日発売だからです。

まずは、同梱されていた分厚いマニュアルに掲載されているプログラムを入力するところからスタート。

初めて触れるキーボードを覚束無い手つきでたっぷり時間をかけながら最後まで入力しきったところで、ふとこのプログラムを実行するにはどうすればいいのか、その方法が分かっていなかったことに気づきます。

結論から言うと、「RUN」というコマンドを実行すればいいのですが、それを知らなかった僕はせっかく時間をかけて入力したプログラムを動かすことができないという厳しい洗礼を受けます。

「RUN」コマンドを知ってからは、急速にプログラミングの理解が深まり、その面白さに目覚め、のめり込んでいきます。

プログラムと「RUN」コマンドの関係は、タスクリストとその実行に通じます。

せっかく一日のタスクリストを作っても、そのリストを実行する方法を知らなければ、リストにないことばかりにかまけてしまうでしょう。

これ以外にも、プログラミングの経験が、タスクの実行を助けてくれるシーンを何度もありました。

何か大きな仕事に取りかかろうとすると、おのずとプログラムを組むときの感覚が脳内に生じます。

プログラムを組むときの「動作」と、大きな仕事に取りかかるときの「動作」に共通点があるために、脳が勝手に「これは、プログラムを組むときのアレと同じだよ」と教えてくれるかのようです。

プログラミングは抽象化する力を鍛えてくれる

少し前に、『BLUE GIANT』という映画を観たのですが、観た後にたすくまに以下のようなメモを残していました。

ピアノとサックスとドラムの3つのパートが寸分の違いなくシンクロしている感覚はプログラムが正しく(=想定した通りに)動いている感覚を思い起こさせる。 「RUN」コマンドを実行した後に何のエラーも発生することなく画面にマリオやノコノコたちが動き回り始めるのを見たときの感覚。 シンクロする、一致する、理解する、とき人の持つエネルギーが最大化する。

映画の中のワンシーンを目にしたときに、不意にプログラミングのことを思い出したのです。

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