1998年8月6日に、タスクシュートの原型となるExcelシートを手探りでつくり始めたとき、
- この方法ならうまくいきそうだ
という手応えのようなものは特にありませんでした。
そもそも、このとき僕が置かれていた状況は以下のようなものでした。
- 8月6日(木)の朝に、上司から呼び出される
- 8月19日(水)までに、研修テキストを完成させるように指示される
つまり、いわゆる割り込みで新しい仕事が降ってきたわけです。
最終成果物とその期限が明確に決まっていたので、あとは全体の作業量が把握できれば、これを使える日数で割れば1日あたりの作業量が分かります。
- それが分かれば見通しが立てられるので、期限までの期間を安心して過ごすことができるはず!
この安心を手に入れたい一心でExcelシートをつくったのでした(「せっかくなので今後も引き続き使えるようにツールとして開発しよう」といった意図はそのときにはありませんでした)。
目論見通り、このExcelシートのおかげで無事、期限通りに研修テキストを完成させることができました。
しかも、毎日ほぼ定時で退社しながら。
とはいえ、「ほぼ」と書いたとおり、Excelシートを見て「このままだと遅れる」と分かった日には1~2時間の残業はしていました。
「不安だから残業しておく」という掛け捨て保険的な残業ではなく、「ここまで進められれば退社しても大丈夫」という明確な基準に沿った積立投資的な残業です。
ただ、改めてふり返ってみると、もう1つこのやり方がうまくいった理由がありました。