時間を2Dではなく3Dで捉える・その3

「24 TWENTY FOUR」という、もはや古典となりつつある米国のシリーズドラマがあります(ファーストシーズンは2001年に放送開始)。

その名のとおり、24時間をリアルタイムに追っていくドラマで、出来事はすべて時間順に進行していきます。

テーマはテロリストとこれに対抗する政府機関との闘いなので、24時間きっかりでテロ事件を解決することになります。

数え方にもよりますが、全部で8シーズンあり、8件のテロ事件の発生と解決が描かれます。

各シーズンともに24話から成り、1話ごとに物語の中で1時間が経過します。

夢中で観ていたときにはあまり気にしませんでしたが、改めてふりかえってみると「おかしいな」と感じる点が1つあります。

それは、24時間で必ずテロ事件を解決させる点です。

24時間より長くても短くてもダメで、必ず24時間である必要があるのです。

ドラマの放送時間枠という制約がある以上は仕方のないところではありますが、この「仕様」がある限り、観ている側としては

  • 13話だから事件はまだ解決しないだろうな

という見通しを持ててしまう、物語が収束しそうになっても「ここでまた何か新しい問題が起きるんだろうな」という予測が立ってしまうのです。

果たして、画面内では要人の乗ったセダンが突然爆発し、せっかく解決しかけていた問題が振り出しに戻ります。

このように思い通りに進行しない様を見て「面白い」と感じるのはそれがリアルだからでしょう。

現実の仕事も思い通りにいかないがゆえに「24 TWENTY FOUR」の登場人物たちが苦悶する姿に共感したり、フラストレーションを感じたりするわけです。

とはいえ、視聴者が抱えている現実の仕事には「24時間で終わる」という保証はありませんので、事情が異なります。

ここで、学生時代に読んだある本を思い出します。

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