「レール」にどこまで愚直に従うか

タスクシュートはよく「レール」に喩えられます。

一日のはじめにその日のレールを敷いておくことで、あとはこのレールに沿って進むだけで一日の最初に思い描いた通りの過ごし方できる。

そんな期待がレールには込められているのですが、一方でこのレールが図らずも足かせになってしまうことがあります。

いざ一日を始めようとしたときに、目の前に敷かれているレール通りに進むことに抵抗を覚えるのです。

そんなとき、前回までにご紹介してきた「毎朝その日の予定をボイスメモに録音する」という取り組みがこの抵抗を和らげてくれることに気づきました。

レールに目にやりつつも、その日をどのように過ごすのかを改めてその場で考えることになります。

実際に取りかかる前にリハーサルをするようなもので、ここで流れが良くない部分に気づけたり、より良い流れを思いつけたりします。

抵抗を感じているなら、「話す」過程でその原因について考えることができます。

レールをブラッシュアップできるのです。

これはタスクシュートというレールがあるからこそできることです。

すなわち「下書き」があることで、白紙から考えなくて済むぶん、考える負荷が下がるわけです。

完全オーダーメイドではなく、セミオーダーメイドのようなイメージです。

ただ、一日の終わりに振り返ってみると、録音した通りには過ごせていないことが多々あることに気づきます。

一日を過ごす中で様々な予定外の出来事が起こったり、何となく気分が変わったりするからなのですが、それとは別に、録音しているときの「こういう風に過ごす」の内容に原因がありそうです。

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