前回の記事の続きです。
一言でいえば、「前日一日をレビューする」すなわちデイリーレビューを行うことはタスクシュートの効果を最大化する上で欠かせない習慣、ということになります。
とはいえ、「やったほうがいい」ことを習慣化するのは簡単ではありません。
なぜなら、すでに習慣として根づいている、
- 立場上やらざるを得ないこと
- すでにやるのが当たり前になっていること
- 心からやりたくてやり続けていること
といった強力なライバルたちに打ち克つ必要があるからです。
言い換えれば、「やったほうがいい」ことを上記のいずれかに変換できれば、習慣化できたことになります。
では、どのようにすればこの変換が行えるか?
変換優先順位
上記で挙げた3つのうち、どれに変換すればよいでしょうか?
- 立場上やらざるを得ないこと
- すでにやるのが当たり前になっていること
- 心からやりたくてやり続けていること
考えやすくするために、以下のようにラベルを付けてみます。
- 立場上やらざるを得ないこと → 【強制】
- すでにやるのが当たり前になっていること → 【惰性】
- 心からやりたくてやり続けていること → 【没頭】
強制されていることは、機会があれば逃れたいと考えている可能性が高いでしょう。
惰性で続けていることは、ふと我に返ったときに再考する可能性が高いでしょう。
没頭していることもまた、ふと我に返ったときに再考する可能性が高いでしょう。
惰性と没頭は一見すると似ていますが、以下のような違いがあります。
- 惰性:当初は実感できていた効用が感じられなくなってもなお続けてしまう
- 没頭:効用を実感し続けられているために、やめられない
効用を実感できているか否かで区別できるわけです。
デイリーレビューについても同様で、強制よりも惰性よりも没頭できるものに変換できれば、文字通りやめられない習慣になるはずです。