「配管システム」としてのタスクシュート

前回の記事の続きです。

タスク管理の実態は情報整理である、と以前書きました。

日々取り組んでいる仕事を極限まで抽象化すると「情報整理」ということになります。

様々な形で流入してくる情報を適切な一次加工を行ったうえで、可能なら、あるいは要請に応じて、さらなる加工 → 最終仕上げ → 放出(=提出)を行う。

つまり、受け取った情報を仕分けし、手を加えて、送り手に戻す、あるいは次の受け取り手にパスする。

いずれも情報の操作です。

このときの、

・手を加える

という、表現はシンプルでありながらその中身は実に奥行きがある行為。

この「手を加える」という行為を限られた時間の中でいかに効率よく行うか。

タスク管理の実態はこれを追求することだと言えるでしょう。

この情報整理をその都度その場で整理方法を考えながら行うのではなく、あらかじめ定めておいた整理方法で半ば機械的に行えるようにする。

その方が最終的な成果物の品質は安定するでしょう。

この「あらかじめ定めておいた整理方法」を実際に目に見える形にしたものが「配管システム」と言えます。

いったん整理方法が確立すれば、以降は同じ流れに乗せることでミスなく漏れなくダブリなく、文字通り流れるように仕事を進めることができます。

この様子は、実はタスクシュートそのものと言えます。

タスクシュートの実体は「配管システム」なのです。

改めて、タスクシュートが「配管システム」になるまでの過程を見てみます。

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