タスクシュートの「OS」について考える・その7

前回の記事の続きです。

自宅での時間管理の課題解決のために、自宅のPCでタスクシュートを使い始めたところ、

  • 限られた自宅で過ごす時間がどのように使われているのかが分単位で把握できるようになることで現実的なルーチンを見出せるようになった

という効果が得られました。

前回はこの「現実的なルーチン」について掘り下げました。

  • こういう風に過ごしたい

という理想に基づいて組み上げたルーチンではなく

  • 実際にそのように過ごした

という現実に基づいて抽出したルーチン。

現実(=記録)が元になっているため、少なくとも一度は実行できた行動であり、従ってこのルーチンの実行確率はおのずと高まります。

一方、「理想的なルーチン」は理想(=想像)が元になっているため、実行できるかどうかはやってみるまで分かりません。

タスクシュートを導入する以前は、自宅での時間管理はもっぱら「理想的なルーチン」を追求していました。

  • 朝起きてから家を出るまでの理想的な時間の過ごし方
  • 帰宅してから寝るまでの理想的な時間の過ごし方
  • 休日の一日の理想的な時間の過ごし方

などを手帳やアプリ(当時はOutlookという個人情報管理アプリを使っていました)上に書き込んで、その通りに行動しようとしていたのです。

当然、理想通りには行動できることはまれです。

すると、「理想の持ち方、計画の立て方が間違っている」と解釈し、正しい方法を身につけようと考えます。

これは、いま現在の自分ができていることは脇に置き、まだできていないことばかりをやろうとしていることになりますから、実に難易度の高いチャレンジです。

「現実的なルーチン」に目を向けたことで、ようやくこのチャレンジから解放されました。

そのヒントとなったのは、長年続けてきた日記でした。

長年続けてきていたのに、それがヒントになることにはなかなか気づけなかったのが不思議です。

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